全国若手議員の会研修①議会改革

2日間にわたる全国若手議員の会の総会と研修会に参加しました。全国若手議員の会は39歳までに初当選した45歳までの全国の市町村議会議員の有志の会です。今年度は四日市市議の平野貴之氏が会長を務めていたため、会場が四日市市でした。

全体での研修に先駆けたオプション研修として、四日市市議会の議会改革についてお話を聞かせていただきました。四日市市議会は鳥羽市議会と同じく「通年議会」です。一年を通して本会議が開ける状態にあるので、年に4回開会して閉会するという広く取られている議会運営の方法と違って、緊急性の高い事案についても議会に諮(はか)って承認することができ、市長の専決処分(市長の一存で決定し、後に議会に報告をする)を最小限に抑えます。

特徴的な取り組みで多くの方から質問が集まったのは予算と決算のサイクルです。9月の議会では前の年度の決算審査を行います。議員が「総務」「教育民生」「産業生活」「都市環境」の4つの分科会に分かれて、決算内容を細かくチェックし、議員間討論で論点を整理します。その後決算常任委員会全体で分科会からの報告を受け、全委員で議論をし、論点整理シートと言う決まった様式にまとめます。これを次年度の予算に反映されるよう市議会から市長に提言をします。市はこれを受けて予算を作成し、2月の議会では議会提言チェックシートと言う様式を使って予算の審査が行われます。

鳥羽市議会でも、決算審査の後に「次年度の予算編成に対する提言書」を作成して市長に提言をしますが、チェックシートのような様式にはなっていません。議員間討議については「うちの議会では成り立たないなあ」なんて声を上げる参加者の方もいたので、四日市市議会と鳥羽市議会の共通点は、議員間で闊達な議論を行い物事を決めることができる組織が作られていること、と言えるかも知れません。

また「反問権」についても、話題になりました。議員は、執行部(市長をトップとした行政を運営する側の人たち)に対して、「この事業はどうなっている?」とか「こういうことをしたらいいと思うがどうか?」というように質問をすることができますが、「反問権」があると、執行部が議員に対して質問をすることが可能です。

楕円形に置かれた長いテーブルにつく人たち。奥には大きなモニターがある。

私が見てきた限り、鳥羽市議会で反問権は「〇〇議員の質問の意図はこういうことですか?」と聞き返す、というような形で行使される場面が多く、反問権がない議会がなぜ禁止しているのかがよくわかっていませんでした。しかし、それぞれが行政の専門分野についてしっかりと知識を持ったプロフェッショナルである行政職員に対して議員は知識では太刀打ちできないのが当然という前提から、「そこで執行部が議員に質問することで、ある意味言い負かしてしまうような状態になることは、市民の付託を受けた議員に対する言論封殺になりかねない」という見方もあると知りました。もちろんその一方で、議員も執行部からの反問に耐えられるレベルの知識を持つべき、という考え方もあり、反問権を付与するのもしないのも、どちらも正しいと言えるでしょう。

鳥羽市議会自体も「議会改革」で視察にきていただくことが多い議会ではあるのですが、改革の仕方も色々です。評価されているから、とあぐらをかかず、他の議会の事例などから学び、取り入れられることはどんどん提案していきたいと思います。