こんにちは!鳥羽市議会議員のいがちゃんこと五十嵐ちひろです。当選のご報告のブログも書けていなかったのですが、改めまして、4月に行われた鳥羽市議会議員補欠選挙にて、2962名の方からのご信託をいただきまして、鳥羽市議会議員になれました。応援してくださった皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、議員になって3ヶ月。6月に開かれた議会という大舞台が終了しましたので、その報告を2回に分けてします。まずは、一般質問の内容について。
保育所の主食持参をなくして!
鳥羽市内の全ての保育所では3歳児以上の園児は、昼食の主食(白米)を家庭から持参することが求められています。初めて聞く人(移住者の私もそのひとり)は「えっ!?なにそれ?」となるような、この制度、なぜだと思いますか?法律では、保育所では3歳児未満の園児に対しては主食も副食も自園で調理したものを提供することとされていますが、3歳児以上の園児については家庭からの持参も可能とされているため、鳥羽市では以前からずっとそういう運用をしているんです。しかし、市の担当部署でも保護者の負担は認識されており、改善の検討はされています。設備が主食の持参を前提に整備されていること、人員・配膳スペースなど、解決すべき課題が解消されれば保育所での主食の提供は可能という回答が得られました。市長も、早急に検討していきたいと述べています。
子育ての課題は、子供の成長に伴って数年たてば解決されていくことばかりです。保育所の主食持参という課題についても、子供が大きくなって保育所を退所して小学校に上がってしまえば、根本的な解決はされなくても、その保護者自身の手からは離れていきます。小学校に上がったら上がったで、おそらくそこでまたきっと新たな課題がありますが、それもやはり数年の我慢で済んだりするわけです。こういったことから、当事者が腰を据えて改善に取り組みにくいという性質を持っています。
意思決定の場にいる人が、そのことをしっかりと認識して取り組んでいく必要があると思います。私自身も保育所に子どもを通わせる親として実際に感じていることについては、自分の子どもが保育所を退所しても、注視する!という気持ちを持ち続けなければなりません。(もちろん、主食の持参はその前に解決されているはずだと信じますが)
性別に関わらず活躍できる鳥羽市役所を目指して欲しい
鳥羽市役所の現在の管理職の女性比率は過去最高の20.7%です。しかし、国が地方自治体に求めている「2025年度までに課長級の女性比率22%」にはまだ届きません。この要因として、採用時の男女比(昔は採用時点ですでに男性多数だったそうです)、出産や育児を機に退職する職員がいること、男性に比べ女性の昇任希望が少ないことなどが挙げられました。これらの課題を解決するため、男性育休取得促進のための働きかけや、ノー残業デーの徹底、有給取得促進に取り組んでいるとのことです。
また、保育所の所長先生は、1施設を統括する立場にあるにもかかわらず、昇進は係長級止まりのため、同年代の一般事務職の人のようには昇進しませんし、給料も上がりません。これも性別によって昇進機会や給与に差が出るひとつの要因となっています。これ自体が大きな問題だと思いますので、改めて是正を求めたいと考えています。
市長は別の日の答弁で「女性や若い人の能力を生かしていきたい」と述べていました。市役所における、性別に関わらず活躍できる環境づくりについて、その方針を問うと、市職員全体の意識を変えることが大事という趣旨のことを言っていました。私は、女性の昇進を劇的に増やすくらいの解決方法を望みますが、地道な環境整備と、市長の言うような意識の変化でどれだけの効果があるかを今後見定めていこうと思います。
私は、行政において、性別の関わりなく誰もが安心して活躍できる労働環境を整えることは、単に労働者として市職員の心身の健康やワークライフバランスが維持されるだけではないと考えます。行政サービスを受ける市民は、性別や年齢、暮らしの形など、実に多様です。同じように、市役所で働く職員にも、さまざまな立場や視点をもつ人がいることで、行政サービスもより豊かになり、市民の暮らしにも良い影響が生まれるはずです。また、組織が公平であることは、市民をはじめ、企業や団体からの信頼にもつながります。そして、女性も安心して、キャリアを築ける職場があることは、これから社会に出ていく若い女性たちにとって、自分の将来に希望をもつきっかけになり、「鳥羽で生きていこう」と思える力にもなるはずです。
以上の2点について、一般質問で問いました。前編はYouTubeで視聴することができます。(1時間の持ち時間を30分で終わらせてしまったので、サクッと見られます)
次回は、補正予算の審議内容について、報告します!!